HACCPが義務化されて猶予期間になりましたが、明確な要求事項のないものなのでなかなか正解が見えないと悩んでいる人も多いようです。自分の工程を見直して、自分で重要管理点を定め、その基準を設定して管理監視を行うとなっていますが、何をどうすれば適合していると言えるのかが定かではありません。HACCPの導入で困ることが、どこまで対応すれば良いのかと言うことです。チームとして話し合えば、やらなければいけないことが山積みにあることもあります。
組織としてコストをいくらでもかけられるわけではなく、必要最低限の物だけに絞り込みたいと思っても、それがどれなのかは、なかなかわからないでしょう。このような時にはHACCPのコンサルタントに頼ってみると良いでしょう。理想と要求の線引きなどは、いろいろな状況を見ている人の方が判断がしやすいのは当たり前です。認証の取得をサポートした経験のある人なら、どこまでが最低限必要かもアドバイスできます。
注意が必要なのは、自社で構築する上でのアドバイスでなければいけないことです。構築の最初からお願いしてしまうと、現実と離れたシステムが出来上がって、現場の作業が混乱をきたすかもしれません。まずは自分たちで製品説明書の作成と製造工程の把握を行って、重要管理点やその基準の部分で、アドバイスを求めた方が短時間でコストもあまりかけないで良い結果を得られるはずです。使えるHACCPを作り上げることを目指しましょう。