健康管理には部屋の温度や湿度が大きく影響します。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは室温が低いと増殖しやすくなるだけでなく、湿度が低い時も増殖しやすくなります。部屋の温度や湿度を知って、部屋の環境を上手にコントロールすることが重要です。センサーで反応して、温度や湿度を数字で表示してくれる温度計や湿度計があると便利です。
22℃31%などと、部屋の温度と湿度を同時に示してくれる温湿度計なら、すぐに部屋の温度や湿度が快適な状態かどうか分かります。同時に、快適や乾燥注意やインフルエンザ注意などの注意事項が表示される温湿度計もあります。センサーで温度や湿度を感知して、一定以下の湿度や気温になった場合は乾燥注意やインフルエンザ注意の文字が表示されるので、誰でも部屋の乾燥や温度が低いことがわかります。高齢者は夏の熱中症にも注意が必要ですが、冬の室内での低体温症による凍死にも注意が必要です。
実は意外なことに、夏の熱中症で亡くなる高齢者よりも、冬季に部屋の中で低体温となって凍死する高齢者の方が多いのです。凍死と聞くと、山の中で遭難した時を想像するかもしれませんが、部屋の中でも凍死することがあります。高齢者は脳のセンサーが鈍くなっていて、暑さが分かりにくくなりますが、同時に寒さも感じにくくなります。低体温症は18℃以下の部屋で起こりうると言われています。
毎年1000人以上が低体温症による凍死で亡くなっているのです。低体温症を発症すると死亡率は50%と高いので、低体温症にならないことが重要です。夏に「温度計を見ましょう」と言われるのと同様に、冬も温度計や湿度計を見て、快適な室温や快適な湿度になった部屋で過ごしましょう。