温度計センサーと言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、もしそうだとすれば、それは実際の温度計センサーがあまり目立たず、こっそりと使われていることが多いからかもしれません。実は、温度計センサーは私たちの身近なところで極めて広く一般的に用いられています。現代の人々の快適な生活はこれなしにはまず成り立たないと言っても良いでしょう。とにかく、温度に応じて自動的にオンやオフが決められるような機械や機器であれば何でも、まず間違いなく使われています。
温度に応じて自動的に動きが決められる機械の代表例としてエアコンが挙げられます。はるか昔のエアコンは、スイッチのオンやオフや人間が操作するしかなかったものもありましたが、今ではそうではありません。暖房で20度に設定しておくと、室温が20度を超えるまでは自動的に運転が行われ、20度を超えると自動的に止まったり動きが緩やかになったりします。そして、冷たい外気によって室温が20度を下回ると、人が何も指示しなくても自動的に運転を再開してくれます。
これができるのは温度計センサーが内蔵されているからに他なりません。エアコンと似たような作動をするものとして冷蔵庫も良い例です。冷蔵庫の場合はエアコンのように庫内温度設定を人が行うようなことはあまりないでしょうが、予め定められた温度以上になると冷却装置が作動し、ある温度以下になると冷やし過ぎを防ぐために自動的に止まるようになっているという意味では同じことなわけです。